コラム

子どもの矯正

子どもの受け口(反対咬合)矯正はいつから?原因や治療法・費用・装置の選び方も解説

3歳児健診や歯科検診で受け口と指摘されたけれど「様子を見てて良いのか」と気になっている保護者の方は少なくありません。最近になって下顎が前に出て見える気がして、「本当にこのまま待ってよいのか」と不安が高まる場面も多いでしょう。

そこでこの記事では、子どもの受け口(反対咬合)の原因・種類・矯正を始める時期・費用を解説します。また、放置した場合のリスクや自然に治る可能性、装置の選び方まで併せて解説します。

この記事を読めば、「今すぐ受診すべきか、もう少し待てるか」を判断する材料が得られるので、後悔しない選択をしたい方はぜひ参考にしてみてください。なお、小児矯正は原則自由診療(保険適用外・全額自己負担)で、治療効果や期間には個人差があります。

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子どもの受け口(反対咬合)の原因

受け口(反対咬合)は、下の前歯が上の前歯より前に出た状態を指します。原因は遺伝的な骨格のほか、口呼吸・舌の癖・指しゃぶりなど後天的な習慣が絡み合っています。まず原因を理解することが、適切な対応を選ぶ第一歩になります。ここでは、以下の内容を解説します。

  • 主な原因
  • 原因の見分け方

主な原因

子どもの受け口の主な原因は、大きく4つに分けられます。1つ目は遺伝的な要因で、親が受け口の場合はお子さんにも似た骨格の傾きが出ることがあります。2つ目は口呼吸、3つ目は舌で前歯を押す舌の癖(舌突出癖)、4つ目は指しゃぶりや哺乳瓶の長期使用です。

遺伝的な要因が関係する場合もありますが、それだけで決まるわけではなく、日常の習慣を見直すことで進行を抑えられる場合があります。

原因の見分け方

「うちの子の受け口はどの原因が主なのか」を家庭で見分けるための観察ポイントがあります。安静時に口が開いていることが多い場合は口呼吸、舌が上顎につかない場合は舌の癖、下顎全体が前に出ている場合は骨格が関係している可能性が考えられます。

ただし、正確な診断にはレントゲン撮影などを含む専門医の診査が必要です。気になる様子があれば、自己判断せず一度受診してみてください。

子どもの受け口(反対咬合)の種類

受け口は、原因の所在によって大きく2つのタイプに分けられます。下顎の骨そのものが大きい・上顎が小さいといった骨格に起因する「骨格性」と、前歯の傾きが主な原因の「歯性(歯槽性)」です。どちらのタイプかによって適する装置や治療の進め方が変わります。以下に違いをまとめました。

タイプ 主な原因 外見の特徴 適する装置の例
骨格性 下顎の骨が大きい・上顎が小さいなど骨格のずれ 下顎全体が前に出て見える フェイシャルマスク・チンキャップ など
歯性(歯槽性) 前歯の傾きが主な原因 前歯の噛み合わせだけが上下逆になる ムーシールド・床矯正 など


「うちの子はどちらなのか」は、下顎が大きく見える・顎が引っ込んでいる・前歯だけが上下逆になっている、といった点が見極めるポイントになります。ただし、最終的な判断には専門医の診断が必要です。

子どもの受け口矯正はいつから?

受け口の矯正は「早ければ早いほどよい」とは必ずしも言えませんが、成長期の顎の骨が柔らかいうちに取り組むことで、より少ない負担で改善が目指せる場合があります。目安は、乳歯が生えそろう早い段階から、永久歯が生えそろう中学生前後までのどこかで1期治療を始めることです。それぞれ解説します。

乳歯列期に始める場合

乳歯列期(3〜5歳ごろ)に受け口が確認された場合、ムーシールドなどの取り外し式装置を用いた早期の介入が選択肢になります。この時期は顎の成長を利用しやすく、装置への負担も比較的少なく始められます。

「まだ乳歯だから大丈夫」と考えて先送りにするケースもありますが、受け口は年齢が上がるほど自然な改善が見込みにくくなります。焦る必要はありませんが、一度専門医に相談してみてください。なお、個人差により早期治療の効果は異なります。

反対咬合の開始時期について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

子どもの反対咬合矯正はいつから?年齢別の開始時期と治療法を小児矯正歯科が解説

混合歯列期の1期治療の場合

乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(6〜12歳ごろ)は、1期治療の中心的な時期です。特に6〜7歳ごろ、前歯の永久歯が生え始めた頃が治療を始める1つの目安になります。装置が目立つか、運動時に外すかといった学校生活への影響も、この時期に気になりやすいポイントです。

この時期に顎の成長をコントロールすることで、将来的な負担の軽減が目指せる場合があります。なお、矯正ですが、1期治療のみで完了するケースと、2期治療まで進むケースがあります。

1期治療の費用や流れについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

小児矯正の一期治療は一期だけで終わる?費用・二期治療との違い・判断基準を解説

子ども矯正スマイルMAPでは、受け口(反対咬合)の治療に対応する小児矯正の医院を、お住まいのエリアから無料で検索できます。

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子どもの受け口を放置するリスクと自然に治る可能性

「もう少し様子を見よう」と思ううちに時間が過ぎてしまうケースは少なくありません。しかし受け口の自然な改善は、年齢が上がるにつれて見込みにくくなります。ここでは、以下の内容を解説します。

  • 年齢による自然に治る可能性
  • 放置した場合のリスク

年齢による自然に治る可能性

受け口が自然に改善する可能性は、年齢によって変わります。2歳前後までは自然に改善するケースもありますが、3歳を過ぎると自然な改善は見込みにくくなります。「自然に治るのを待ちたい」という気持ちは自然なものですが、待つほど専門的な介入が必要になりやすくなります。

自然に治らないからといって必ず深刻化するわけではありませんが、専門医による定期的な観察を続けることが大切です。判断に迷う段階でこそ、一度相談してみてください。

小児矯正が本当に必要かどうか気になる方は、以下の記事をご覧ください。

小児矯正が意味ないと言われるのはなぜ?後悔しないために知っておきたいメリットや治療のポイントを解説

放置した場合のリスク

受け口を放置した場合に生じる可能性のある影響は、大きく5つに整理できます。

  • 顔つきへの影響
  • 発音への影響
  • 咀嚼機能の低下
  • 顎関節への負担
  • 成人後に外科的な治療が必要になる可能性

いずれも個人差により影響の程度は異なります。ただし、早めに対応することでこれらのリスクを抑えられる場合があるため、気になる様子があれば早めに専門医へ相談してみてください。

子どもの受け口矯正の治療方法と装置

受け口の矯正装置は、お子さんの年齢・受け口のタイプ・程度によって異なります。ここでは、以下の治療法別に装置を紹介します。

  • 顎の成長にはたらきかける装置
  • 歯並びを直接動かす装置

それぞれ解説します。

顎の成長にはたらきかける装置

顎の成長を利用する代表的な装置は3つあります。1つ目はムーシールドです。3〜5歳ごろの乳歯列期に適した装置で、就寝時を中心に装着し、舌や筋肉のバランスを整えて上顎の発育を促します。

2つ目のチンキャップは、下顎の成長を抑えるためのヘッドギア型の装置で、主に6〜12歳ごろの成長期に使います。3つ目のフェイシャルマスク(上顎前方牽引装置)は、上顎の前方への成長を促す装置で、主に6〜10歳ごろの混合歯列期に用いられます。

いずれも就寝時を中心に自宅で装着する装置のため、学校での装着が不要なことが多く、お子さんが続けやすい点も特徴です。装着時間を守れるかどうかが効果を左右します。

歯並びを直接動かす装置

歯並びに直接はたらきかける装置には、床矯正(拡大床)やマウスピース型装置があります。床矯正は上顎を広げて歯並びを整える取り外し式の装置で、主に混合歯列期に使い、受け口の程度が軽度から中等度の場合に適したケースがあります。

マウスピース型装置は柔らかい素材でお子さんの負担が少なく、就寝時を中心に装着するタイプもあります。代表的な装置を、以下の表で比較します。

装置名 対象年齢の目安 装着時間の目安 取り外し
ムーシールド 3〜5歳ごろ 就寝時を中心に装着 可能
チンキャップ 6〜12歳ごろ 就寝時を中心に装着 可能
フェイシャルマスク 6〜10歳ごろ 就寝時を中心に装着 可能
床矯正 混合歯列期ごろ 就寝時+日中の一部 可能
マウスピース型 混合歯列期ごろ 就寝時を中心に装着 可能


取り外しできる装置はお子さんの協力が欠かせず、定期的な通院で装着状況を確認することが大切です。なお、個人差により治療効果や期間は異なります。

就寝時だけ使うタイプの装置について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

子どもの寝るときだけのマウスピース矯正は効果ある?向き不向き・費用・装着時間などを解説

子ども矯正スマイルMAPでは、寝るときだけのマウスピースなど受け口の装置に対応する医院を、地域から探して比較できます。

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子どもの受け口矯正の費用と保険適用

子どもの受け口矯正(自由診療)の費用は、治療法・装置・医院によって異なります。ここでは、以下の内容を解説します。

  • 装置別の費用の目安(自由診療)
  • 保険が適用されるケース

装置別の費用の目安(自由診療)

受け口矯正の費用は、装置や治療フェーズによって変わります。1期治療の目安は、ムーシールドなどの装置で20万〜50万円程度です。2期治療(必要時)の目安は50万〜150万円ほどが目安となります。

装置・治療フェーズ 費用の目安(自由診療) 主な対象
1期治療 20万〜50万円程度 乳歯列期〜混合歯列期
2期治療 50万~150万円程度 永久歯列期


費用は医院によって大きく異なるため、必ず事前に見積もりを確認してみてください。矯正治療は自由診療のため、保険診療とは費用の考え方が異なります。

小児矯正の費用相場について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

小児矯正の費用相場は?分割払いや医療費控除、保険適用の有無まで徹底解説

保険が適用されるケース

矯正治療は原則として自由診療ですが、「顎変形症」と診断され、保険適用の指定医療機関で治療を受ける場合に限り保険が適用されます。顎変形症とは骨格性の重度の顎のずれで、多くは成長後(成人後)に外科手術と合わせて矯正治療を行う場合が対象です。

お子さんの段階では、多くの場合は保険適用外(自由診療)になります。なお、お住まいの自治体によっては乳幼児医療費助成制度の対象になる場合もあります。詳しくは担当医や医院に確認してみてください。

保険適用の条件について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

小児矯正は保険適用になる?条件・費用の目安と病院の探し方・負担を抑える方法を解説

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子どもの受け口矯正に関するよくある質問

最後に、子どもの受け口矯正に関してよく寄せられる質問に回答していきます。

Q. 子どもの受け口はいつから矯正できますか?

乳歯列期(3歳以降)から矯正治療の選択肢があります。ムーシールドなどの取り外し式装置を用いた早期の介入が可能で、顎の成長を利用できる時期は貴重です。ただし、適切な開始時期はお子さんの状態によって異なるため、まずは専門医に相談してみてください。

Q. 受け口は自然に治ることがありますか?

2歳前後までは自然に改善するケースもあります。ただし、3歳を過ぎると自然な改善は見込みにくくなり、年齢が上がるほど専門的な介入が必要になりやすくなります。「様子を見る」と判断する前に、一度専門医の診察を受けてみてください。

Q. 受け口の矯正費用はどのくらいかかりますか?

装置の種類・治療フェーズ・医院によって異なりますが、個人差により総額20万〜150万円程度が目安です。矯正治療は基本的に自由診療のため、費用は医院ごとに異なります。医療費控除の活用で実質的な負担を抑えられる場合があるため、領収書は保管しておいてみてください。

Q. 子どもの受け口矯正に保険は使えますか?

原則として矯正治療は自由診療のため保険適用外です。ただし、骨格性の重度の受け口で「顎変形症」と診断され、指定医療機関で外科矯正治療を受ける場合は保険が適用されるケースがあります。詳しくは専門医に確認してみてください。

Q. 1期治療と2期治療の違いは何ですか?

1期治療は乳歯から混合歯列期(概ね3〜12歳)に行い、顎の成長誘導や悪習癖の改善が目的です。2期治療は永久歯が生えそろった後(中学生以降)に、歯並び・噛み合わせの最終調整を行います。1期治療のみで終わる場合と、2期治療も必要になる場合があり、個人差があります。

子どもの受け口が気になり始めたら子ども矯正スマイルMAPで医院を探す

受け口の治療は、開始時期・装置選び・通院環境が大切です。子ども矯正スマイルMAPでは、お住まいのエリアから受け口(反対咬合)の治療に対応する小児矯正の医院を無料で検索できます。

骨格性か歯性(歯槽性)かの見立てや、どの装置が合うのかといった判断も、医院での精密検査を通じて具体的に相談できます。装置選びや開始時期に迷っている方は、お気軽にご相談ください。

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まとめ|子どもの受け口矯正は早めの相談が将来の負担を減らす

この記事では、子どもの受け口(反対咬合)矯正について、原因・種類・開始時期・費用の観点から解説しました。受け口は遺伝的な骨格のほか、口呼吸や舌の癖などの習慣も関係し、骨格性と歯性のどちらかによって適する装置が変わります。

自然な改善は3歳を過ぎると見込みにくくなり、放置すると発音や噛み合わせなどに影響が生じる可能性があります。矯正を始める時期は乳歯列期から中学生前後まで幅があり、費用は自由診療で総額20万〜150万円程度が目安です。まずは精密検査でお子さんの状態を専門医に確認してもらうことが、後悔しない選択への第一歩になります。

医院選びに迷ったときは、小児矯正に対応する医院を横断して検索できる子ども矯正スマイルMAPを活用してみてください。

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※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。小児矯正は原則自由診療(保険適用外・全額自己負担)で、治療効果・期間・費用には個人差があります。実際の適応可否や治療計画は歯科医院での精密検査に基づく歯科医師の診断が必要です。費用は掲載時点の一般的な目安であり、医院ごとに異なります。最新の料金は各医院で必ずご確認ください。装置の使用に伴うリスク(装着時間不足による効果不足・後戻り・違和感など)には個人差があります。

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