乳歯が生えてこない
乳歯はいつまでに生えてくる?
乳歯は生後6〜8ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに20本すべてが生え揃うのが一般的です。下の前歯から生え始め、1〜1歳半頃に上の前歯2本と上下前歯の隣の歯が生え、上下合わせて8本の歯が生え揃うことが多いです。その後奥歯や犬歯も生え、乳歯が生え揃います。
生える時期や順番には個人差があるため、多少異なっても心配ありません。しかし、1歳を過ぎても全く歯が生えてこない場合や、歯並びなどに不安がある場合は、一度歯科医院を受診することをおすすめします。
乳歯が生えてこない理由
乳歯萌出遅延
乳歯がなかなか生えてこないと心配になってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
乳歯は生後6〜8ヶ月頃から生え始め、3歳頃までに20本すべてが生え揃うのが一般的ですが、そのタイミングには個人差もあります。
また、なかなか乳歯が生えてこない理由も、乳歯萌出遅延や癒合歯、先天性欠如など、さまざまです。
乳歯萌出遅延の対処法
多くの場合、成長とともに自然に生え揃うため、経過観察が基本的な対処法です。
ただし、1歳半を過ぎても全く歯が生えてこない場合は、歯科医院を受診しましょう。レントゲン検査で歯の有無や位置を確認し、何らかの原因が考えられる場合は、開窓(歯肉を切開して歯の萌出を助ける処置)や開窓牽引(歯を引っ張り出す処置)などの外科的処置や歯列矯正などが必要な場合もあります。
癒合歯
癒合歯とは、本来別々に生えるべき2本以上の歯が、何らかの原因で結合して1本の歯として萌出する状態のことです。永久歯・乳歯両方にみられますが乳歯の方が確率が高めです。結合部分に溝ができやすく、汚れが溜まりやすいため虫歯のリスクが高まります。
また、乳歯が癒合歯の場合、その後に生える永久歯が先天的に不足していたり、歯並びに影響を与える可能性もあります。
癒合歯の対処法
基本的に経過観察となることが多いです。ただし、結合部分は溝が深く虫歯になりやすいため、シーラントやフッ素塗布で予防することや丁寧な歯磨きが重要となります。
乳歯の癒合歯は、永久歯の欠損や歯並びへの影響が予測される場合、経過観察に加え将来的に抜糸や矯正治療が必要になることもあります。そのため、生えかわりの時期に視界の診察を受けておくと安心です。
先天性欠如
先天性欠如とは、生まれつき永久歯の元となる歯胚(しはい)が存在せず、本来生えてくるはずの永久歯が生えてこない状態のことです。日本人では約10人に1人という比較的多い先天異常です。原因は明確には分かっていませんが、遺伝的要因・胎児期の栄養不足・全身疾患などが関係すると考えられています。
乳歯が残っていても、いずれ抜ける可能性があり、歯並び・噛み合わせ・発音などに影響を及ぼすことがあります。
先天性欠如の対処法
先天性欠如は、未就学児の間は経過観察が基本です。乳歯がしっかり機能しており、噛み合わせなどに問題がなければ定期的に受診して経過を観察します。
ただし、ぐらつきや虫歯、かみ合わせの不具合などが出たら早めに治療方針決定を必要があります。歯列矯正やインプラント、ブリッジなど、欠損部分の将来的な治療計画を成長に合わせて進めます。
赤ちゃんの歯が生えるときのサイン
赤ちゃんの歯が生え始めるサインとして、よだれが増える・指やおもちゃを頻繁に口に入れる・歯茎が腫れる・不機嫌になる・夜泣きが増える・食欲が落ちるなどが挙げられます。このようなサインが見られたら歯が生える可能性が高いです。
ただし、歯が生える時期は個人差が大きく、サインが現れてもなかなか生えない場合やサイン自体見られない場合もあります。
歯が作られる時期(妊娠中)のママの注意点
「テトラサイクリン系」の抗生剤を服用しない
テトラサイクリン系の抗生剤は、歯の形成期である妊娠中・授乳中の母親への投与は控えたほうが良いです。これは、薬剤が象牙質に取り込まれることで歯が変色(黄褐色や灰黒色)し、縞模様になる「テトラサイクリン歯」を引き起こす可能性があるためです。
「歯牙黄染(しがおうせん)」と呼ばれる変色は一度生じると元に戻りません。必要な場合は代替の抗生剤で治療を進めます。
バランスの良い食事をする
赤ちゃんの健全な歯の発育には、バランスの良い食事が不可欠です。特に、歯の石灰化を助けるカルシウム・リン・そしてビタミンDは重要です。
これらの栄養素は、丈夫なエナメル質や象牙質を形成するために必要です。バランスの取れた食事を心がけることで、先天性欠如のリスクを減らし、強く健康な乳歯・永久歯の土台が作られます。
魚・乳製品・緑黄色野菜・海藻類・きのこ類などを積極的に摂取し、栄養豊富な食生活を送りましょう。